カーテンが織りなす物語【カーテンものがたり第5話】
- 2025.06.19
カーテンが織りなす物語
カーテンミュージアムに来られるお客様は、皆さまそれぞれにストーリーを持っています。
カーテンが織りなす物語。カーテンは、ただの布ではありません。
ときにそれは、小さな命との思い出をやさしく包む、静かな場所でもあります。
今回の物語は「カーテンともう1人の家族」
あの子がいた風景を、そっと思い出してみてください。
カーテンの向こうにいた、君
初めて君が家に来た日。
ダンボールからそっと顔を出して、
しばらくすると、レースのカーテンの影に隠れた。
そこが、君にとっての「安心できる場所」になった。
子猫だった君は、毎朝そのカーテンにじゃれついて、
ゆらゆらと揺れる影を追いかけていた。
窓辺に座って、外のスズメをじっと見ている君の背中。
光の中で、カーテンの影がやさしく君を包んでいた。
季節が巡って、君は年を重ねた。
もう飛び跳ねることはなくなって、
それでも君は、いつもあのカーテンのそばにいた。
ある春の午後、君は静かに目を閉じた。
日差しがレース越しに差し込んで、
いつもと同じように、そっと君をつつんでいた。
それからしばらくして、わたしたちに新しい家族ができた。
まだ小さなその子も、やっぱりあのカーテンが好きで、
影の中から、まるで君のように覗いている。
あの子がいなくなっても、
カーテンは、ずっとそこにある。
カーテンの向こうにいた、君。
今でも、ときどきあの影が揺れて見える気がするんだ。
暮らしの記憶を、そっとつつむ存在として
ペットと暮らした日々。
そのやさしい時間を、そっと覚えていてくれるのが、カーテンかもしれません。
カーテンミュージアムでは、そんな気持ちにも寄り添えるような、
暮らしにふさわしい一枚をお選びいただけるようお手伝いしています。
神奈川県・大和市周辺でオーダーカーテンをご検討の方は、ぜひお気軽にご相談ください。

🖋️ 和田 千鶴子(プランナー・カーテンアドバイザー)
商品を売るだけの販売ではなく、常にお客様の御要望に寄り添いながら御提案をさせて頂くことを心かけています。
「お客様の笑顔」のために頑張ります!
一押しのカーテン:いちご泥棒