神奈川県大和市にある人気カーテンのオーダー専門店

カーテンの選び方・予算・費用

【コーディネート編】壁紙・床材・家具と連動させるトータルファブリック計画

2025.12.01

「ものがたり」は窓から始まる。トータルファブリックでつくる上質な空間

みなさんこんにちは。いつも当コラムをご覧頂きありがとうございます。

さて以前の記事では施工後に「カーテンボックスと照明が干渉する」「電動レールをつけたいのに下地がない」といった失敗を避けるため、本記事では設計・間取り決定の段階で検討すべき4つの重要チェック項目を解説しました。

今回までお送りしてきたカーテン設置を見据えた「失敗しない家づくり」完全ガイドもシリーズもいよいよ最終回です。

【新築・リノベ必見】カーテン設置を見据えた「失敗しない家づくり」完全ガイド

注文住宅やリノベーションで、壁紙や床材にこだわっても、カーテンが浮いてしまっては台無しです。カーテンは、壁・床・家具といった空間の主役たちを「つなぐ」役割を持っています。

カーテンを「壁」や「床」と連動させる重要性

空間のファブリック(布製品)をトータルで計画することで、統一感のある上質なインテリアが実現します。

1. 壁紙(クロス)との相乗効果

  • 色と質感の連携: 壁紙の色やテクスチャー(例:石目調、塗り壁調)に合わせて、カーテンの素材(例:リネン調、ベルベット調)や色味を検討します。
  • 柄のバランス: 壁紙に柄物を選んだ場合、カーテンは無地控えめな織り柄を選ぶことで、空間全体のうるささを避けることができます。
  • アクセントウォール: アクセントウォール(柄や色が濃い壁)とカーテンの色を合わせることで、空間に深みと統一感が生まれます。

2. 床材と家具との調和

  • 床材との調和: 床材の色(ダークウッド、ナチュラルウッドなど)に合わせ、カーテンのベースカラー柄のトーンを選びます。床が濃い色の場合は、明るいトーンのカーテンで軽さを出すなど、バランスを取ります。
  • 家具との質感: 木の家具が多い場合は天然素材風のカーテンを、レザーや金属の家具が多い場合は光沢感のあるモダンなカーテンを選ぶと、質感の統一が図れます。

「トータルファブリック」で魅せる窓辺の演出

カーテンレール、タッセル、クッションといった周辺アイテムまで含めたトータルでの計画が、プロの仕事です。

1. レールとアクセサリーでテイストを決定

  • 装飾レール: モダンなアイアンレール、ナチュラルな木製レールなど、カーテンレールは空間のテイストを決定づける重要なアイテムです。カーテンの生地の雰囲気に合うレールを選びましょう。
  • タッセル・クッション: カーテンの残布でクッションやベッドスプレッドを作成したり、カーテンとデザイン性の高いタッセルの色を合わせたりすることで、空間全体の統一感が劇的に向上します。

2. 異素材の組み合わせによる奥行き

  • ドレープとレースの組み合わせ: あえてドレープとレースで異なる素材感や色味を選ぶ「異素材ミックス」は、窓辺に奥行きと洗練された印象を与えます。

まとめ:物語のある空間づくりへ

カーテンは、あなたのライフスタイルや、その空間で過ごす「ものがたり」を表現するファブリックです。設計段階で壁・床・家具の仕様を確定させた上で、私たちのような専門家と連携し、サンプルを実際に並べながらトータルでのファブリック計画を立てましょう。この一歩が、後悔のない、心から満足できる上質な空間づくりにつながります。

ここまでの解説で、カーテンは家づくりと一緒に考えるべき重要性をご理解いただけたと思います。

当店では初期段階から皆様の理想の住まいづくりのお手伝いが可能ですので是非、お気軽にご相談ください。

 

 

 

太田雅也(イラスト)

 

🖋️ 太田雅也(プランナー・カーテンアドバイザー)

 

施工する立場からカーテンの販売、取付に関する疑問をアドバイスさせて頂きます。 一押しのカーテン:【川島】やっぱり男はギターが好き。(弾けないですが…)

 

 

 

 

 

【設備干渉編】照明、エアコン、カーテンボックスの最適な位置とクリアランス

2025.11.29

失敗の元凶!「設備干渉」を避けるための設計チェックリスト

みなさんこんにちは。いつも当コラムをご覧頂きありがとうございます。

今回も引き続きシリーズでお伝えして参ります。

さて以前の記事では施工後に「カーテンボックスと照明が干渉する」「電動レールをつけたいのに下地がない」といった失敗を避けるため、本記事では設計・間取り決定の段階で検討すべき4つの重要チェック項目を解説しました。

【新築・リノベ必見】カーテン設置を見据えた「失敗しない家づくり」完全ガイド

カーテンは窓に設置されますが、その窓の上部には必ずと言っていいほど、照明、エアコン、そしてカーテンボックスといった設備が集中しています。これらが干渉すると、見た目の美しさが損なわれるだけでなく、断熱効果が著しく低下したり、故障の原因になったりします。

カーテンボックスの最適な設計寸法

カーテンボックスの役割は、デザイン性を高めるだけでなく、冷暖房効率の向上にあります。熱の流出入を防ぐためには、適切な奥行きと高さが必要です。

1. カーテンボックスの必須機能

  • 断熱性の確保: 窓とカーテン上部の隙間を塞ぎ、冷気や暖気が逃げるのを防ぎます。
  • 光漏れ防止: 遮光カーテン使用時の、上部からの光漏れを防ぎます。
  • メカ収納: ロールスクリーンやシェードのメカ部分を隠し、見た目をすっきりさせます。

2. クリアランス(隙間)の確保

項目 最適な寸法(目安) 留意点
奥行き 150mm〜200mm 二重吊り(ドレープ+レース)や、ツインシェード(ドラム式)など、メカの厚みによって必要な奥行きが変わる。
高さ 100mm〜150mm レール設置高さを確保し、カーテン上部からの熱の流出を確実に防ぐための高さ。

I. 照明とエアコンとの干渉を避ける

カーテンボックスやレールと、周辺設備が干渉しないよう、事前にシミュレーションが必要です。

1. 照明(ダウンライト)との干渉

  • リスク: 窓の近くにダウンライトを設置すると、カーテンボックスの奥行きが足りず、ボックスの先端がライトにかかる、あるいはレールとライトが干渉する可能性があります。
  • 対策: ダウンライトは、カーテンボックスの先端から200mm以上離すか、カーテンレールと並行なライン上に配置する際は、ボックスの設計寸法を考慮して位置を決定します。

2. エアコンとの最適なクリアランス

  • リスク: エアコンを窓の真上や近くに設置すると、カーテンがエアコンの風を遮り、部屋全体に冷暖房が行き渡らない効率低下を招きます。また、エアコン本体がカーテンやレールに干渉することもあります。
  • 対策:
    • 設置位置: エアコンは、窓からの熱の出入りが少ない壁の中央などに設置するのが理想です。
    • カーテンとの距離: エアコンの排出口とカーテンの上部が干渉しないよう、適切なクリアランス(距離)を確保します。

設計の「詰め」が快適な暮らしを作る

カーテン、照明、エアコンは、暮らしの快適性を支える三種の神器です。どれか一つが干渉するだけで、美観だけでなく、年間を通しての冷暖房費にも影響します。私たち専門家は、単にカーテンを売るだけでなく、建築図面をもとにこれらの干渉リスクを事前に検証し、最適な設置位置を提案します。

 

 

 

 

太田雅也(イラスト)

 

🖋️ 太田雅也(プランナー・カーテンアドバイザー)

 

施工する立場からカーテンの販売、取付に関する疑問をアドバイスさせて頂きます。 一押しのカーテン:【川島】やっぱり男はギターが好き。(弾けないですが…)

 

 

 

 

 

【下地・電動編】将来を見据えた電動カーテンとレール設置のための下地補強ガイド

2025.11.24

電動化時代の必須準備!「下地」と「電源」で後悔しない窓周り計画

みなさんこんにちは。いつも当コラムをご覧頂きありがとうございます。

すっかり寒く冬の訪れを肌で感じる様になりました。

さて以前の記事では施工後に「カーテンボックスと照明が干渉する」「電動レールをつけたいのに下地がない」といった失敗を避けるため、本記事では設計・間取り決定の段階で検討すべき4つの重要チェック項目を解説しました。

【新築・リノベ必見】カーテン設置を見据えた「失敗しない家づくり」完全ガイド

最近の注文住宅やリノベーションでは、採光や利便性から高所窓大開口窓が増えています。このような窓には電動カーテンが必須ですが、「下地がない」「電源がない」という理由で導入を断念するケースが後を絶ちません。今回は、電動カーテンと下地に関して深く解説していきましょう。

I. 設置後の後悔を防ぐ「下地補強」の鉄則

カーテンレールを壁や天井に取り付ける際、石膏ボードのみでは重さに耐えられません。将来的に電動レールや重量のある装飾レールを設置する可能性がある場合は、必ず下地補強が必要です。

1. 下地補強の重要性

  • 安全性の確保: カーテンやシェードの総重量(特に遮光裏地付きや大型サイズ)は想像以上に重く、地震の揺れや開閉の負荷に耐えるには、レールの固定箇所に木材の下地が必要です。
  • 電動レールの導入: 電動レール本体は重量があるため、下地がない場所には原則として設置できません。

2. 補強の場所と範囲

  • 補強の場所: レールを取り付ける壁または天井の全幅にわたり、木材(構造材)を埋め込んで補強します。
  • 将来の変更に備える: 実際にレールを固定する位置を微調整できるように、レール設置予定の高さ・幅より少し広めに補強しておくと安心です。

II. 電動カーテン導入のための「電源」計画

電動カーテンや電動ロールスクリーンは、電源がなければ動きません。施工後の配線は非常に目立ち、美観を損ねます。

1. 電源計画のパターン

  • 壁内配線(隠蔽): 最も美しくスマートな方法です。カーテンレール設置位置の裏側や天井裏に電源コードを隠し、レール近くで給電します。これは壁を貼る前の電気工事の段階でしか実現できません
  • コンセント: レールのすぐ近く(上部など、目立ちにくい位置)に専用のコンセントを設ける方法。配線が見えるリスクはありますが、後からの電源確保よりは容易です。

2. 電動製品の選択と電源方式

  • コード式: 部屋のコンセントを利用して給電します。電源ケーブルが目立たないよう、コンセント位置を検討する必要があります。
  • バッテリー式: 電源工事は不要ですが、定期的なバッテリー充電が必要になります。高所や吹き抜けなど、電源の確保が困難な場合に選択肢となります。

III. カーテンレールとメカ製品の設置に影響するクリアランス

設置したいメカ製品によって、窓枠からのクリアランス(距離)が変わります。

  • ツインシェード: ドレープとレースの二重構造を1台のメカで操作するため、通常のシングルレールよりもメカの奥行きが必要です。窓枠と干渉しないか確認しましょう。
  • 電動ロールスクリーン: 本体メカが大きいため、窓枠上の設置スペース(天付けの場合の奥行き)を確認し、窓を開けた際のハンドルなどとの干渉を避ける必要があります。

まとめ:下地と電源は「同時」に計画する

電動化や重厚なデザインのカーテンレールを諦めないためには、「下地補強」と「電源確保」を設計の初期段階でセットで検討することが鉄則です。未来の安心と利便性を見据えて、ぜひ私たち専門家にご相談ください。

 

 

 

 

太田雅也(イラスト)

 

🖋️ 太田雅也(プランナー・カーテンアドバイザー)

 

施工する立場からカーテンの販売、取付に関する疑問をアドバイスさせて頂きます。 一押しのカーテン:【川島】やっぱり男はギターが好き。(弾けないですが…)

 

 

 

 

 

【窓編】窓の大きさ・位置・種類と、カーテンで実現できる機能とデザイン

2025.11.20

機能とデザインを両立する窓選び

みなさんこんにちは。いつも当コラムをご覧頂きありがとうございます。

前回の記事では施工後に「カーテンボックスと照明が干渉する」「電動レールをつけたいのに下地がない」といった失敗を避けるため、本記事では設計・間取り決定の段階で検討すべき4つの重要チェック項目を解説しました。

【新築・リノベ必見】カーテン設置を見据えた「失敗しない家づくり」完全ガイド

今回は「窓」に注目してより深く解説していきます。

新築やリノベーションにおいて、窓は光と風を取り込む「家の目」であり、カーテンは窓辺の印象を決める「化粧」です。窓の大きさ、位置、種類といった基本的な設計仕様が、カーテンで実現できる機能とデザインのすべてを決定します。

I. 窓のタイプ別:カーテン計画の基礎知識

窓の形状によって、カーテンの仕上がりイメージと、選べるメカニック製品(シェードやブラインド)が変わります。

窓のタイプ 特徴とカーテンの役割 おすすめの製品
掃き出し窓 庭やバルコニーへの出入り口。開閉のしやすさ(ドレープ)と、断熱性が最重要。 ドレープカーテン(両開き)、バーチカルブラインド(縦型)、ロールスクリーン(電動が便利)。
腰高窓 壁の中間に位置し、家具配置の自由度が高い。装飾性と光のコントロールが重要。 ローマンシェード(デザイン性◎)、ドレープカーテン、ウッドブラインド。
高所窓・吹き抜け窓 採光・換気が目的。手が届かないため、操作性(電動化)が必須。 電動ロールスクリーン、電動バーチカルブラインド、長めの操作コード。
出窓 立体的な空間。装飾性が高く、多面を覆うため、断熱性・遮光性に注意が必要。 カーテンレールをコの字に曲げて設置。ギャザーを寄せた優雅なスタイル。

II. 窓の大きさと位置:プロが重視する「光のコントロール」

カーテンアドバイザーは、窓のサイズだけでなく、その窓が「どの光を取り込むか」を重視します。

1. 窓の大きさで変わるデザインのスケール感

  • 大きな窓: 大柄(ビッグパターン)や、大胆なボタニカル柄など、カーテンが主役になるデザインが映えます。ヒダを多く取る2倍ヒダで、柄を豊かに見せるのも効果的です。
  • 小さな窓・連窓: 小柄や無地、繊細な織り柄がおすすめです。複数の窓で同じ生地を使う場合は、柄の配置を揃える「柄出し」の検討が望ましいです。

2. 方位による機能性の決定

  • 西窓: 遮熱性UVカット機能が最優先。日差しが強い時間帯に熱の侵入を強力に防ぐ必要があります。
  • 東窓: 朝日を遮るための遮光性が最優先。寝室であれば、特に遮光1級の生地を選びましょう。
  • 南窓: 日差しが長時間入るため、採光拡散(光を拡散して部屋を明るくする機能)とUVカットを両立したレースカーテンが有効です。

III. カーテンで実現できる「プラスαの機能」

窓の設計だけでは満たせない性能を、カーテンは付加してくれます。

  • 断熱・遮熱性能の向上: 窓を二重窓(内窓)にするリフォームと、裏地付きや特殊コーティングのカーテンを組み合わせることで、冷暖房効率を劇的に向上させます。
  • 防音性の付加: 道路に面した窓の場合、高密度の厚手カーテンや、遮音性能を持つ裏地を付けることで、外部の騒音を軽減し、静かな室内環境を実現します。

まとめ:窓設計は「カーテンのための設計」でもある

窓は「光と風」という機能だけでなく、「カーテンというアート」を飾るフレームです。理想のデザインや機能性を実現するためにも、窓の設計段階でカーテンのアドバイザーと連携し、窓の大きさ、位置、そして方角に基づいた最適な仕様を確定させましょう。

 

 

 

 

太田雅也(イラスト)

 

🖋️ 太田雅也(プランナー・カーテンアドバイザー)

 

施工する立場からカーテンの販売、取付に関する疑問をアドバイスさせて頂きます。 一押しのカーテン:【川島】やっぱり男はギターが好き。(弾けないですが…)

 

 

 

 

 

【新築・リノベ必見】カーテン設置を見据えた「失敗しない家づくり」完全ガイド

2025.11.17

マイホームの夢を叶える注文住宅やリノベーションにおいて、カーテンの設置計画を設計段階から組み込むことが、理想の窓辺を実現する唯一の最適解です。

施工後に「カーテンボックスと照明が干渉する」「電動レールをつけたいのに下地がない」といった失敗を避けるため、本記事では設計・間取り決定の段階で検討すべき4つの重要チェック項目を解説します。

はじめに:なぜ「設計段階」でのカーテン計画が必要なのか?

1. カーテンは「最後の仕上げ」ではない

こだわりの注文住宅で、「カーテンは最後に決めるもの」として後回しにすると、せっかくの設計が台無しになるケースが多発します。

カーテンは、窓という大きなキャンバスに描くアートであり、同時に断熱・遮熱といった住宅の性能を左右する重要な要素です。建物の設計・間取りと一体で考える必要があります。

2. 施工後に発覚する「失敗事例」の典型

設計段階でカーテン設置を考慮しなかったために、以下のような失敗が起こります。

  • 干渉: カーテンボックスやレールが、照明(特にダウンライト)やエアコンとぶつかり、どちらかの位置を諦めざるを得なくなる。
  • 機能性の欠如: 電動カーテンや重量のある装飾レールを設置したいのに、壁に適切な下地補強がなく、取り付けが不可能になる。
  • 光漏れ: 遮光カーテンを設置したのに、窓枠とレールの間に隙間ができ、横や上から光が漏れてしまう。

II. 失敗しないカーテンと家づくりのための4つの重要チェック項目

注文住宅やフルリノベーションの設計・間取り決定の段階で、必ず確認すべき4つの重要項目ご紹介します。

1. 【窓・間取り】カーテンの「主役」を決める

項目 確認すべきポイント
窓の大きさ・位置 掃き出し窓か腰高窓か、あるいは高所窓や吹き抜けなど、窓のレイアウトがカーテンの開閉方法やデザインに与える影響を検討する。
間取りとの関係 リビング、寝室、書斎など、部屋の用途によって、カーテンに求める遮光性・断熱性を設計段階で確定させる。

2. 【下地・設置】機能性と安全性を確保する

項目 確認すべきポイント
カーテンレールの下地 電動カーテンや、重厚な装飾レールシェードを設置する予定箇所には、必ず壁に適切な下地補強を指示する。
電動カーテンの電源 電動カーテンを導入する場合、電源の位置(コンセントや隠蔽配線)を窓の近くに確保しておく。施工後の電源後付けは非常に困難。

3. 【設備との連携】干渉を避けて美しく納める

項目 確認すべきポイント
カーテンボックスの設計 ボックスの奥行きと高さを決定する際、窓際の照明(特にダウンライト)やエアコンとの干渉を避け、十分なクリアランスを確保する。
照明・エアコンの位置 エアコンの風がカーテンに直接当たらないよう、設置位置とレールの距離を調整する。また、カーテンを閉めたときにレールの影や光が漏れないよう、照明の位置も検討する。

4. 【インテリア】質感とデザインの融合

項目 確認すべきポイント
カーテン生地の決定 壁紙(クロス)や床材の色、質感、パターン(柄)のサンプルと、カーテン生地のサンプルを設計段階で同時に確認し、トータルデザインを完成させる。
窓の形状 窓の形状(出窓、連窓、変形窓など)に合わせた、最適なレールやシェードのメカを選定する。

III. まとめ:設計のプロとカーテンのプロの連携こそが最適解

1. カーテンは「性能」と「デザイン」の最後の要素

カーテンは、耐震・断熱といった建物の構造が確定した後、その「性能(断熱・遮熱)」「デザイン」を両立させる、最も重要な最後の要素です。ここで計画を怠ると、せっかく導入した高断熱窓の性能が半減することもあります。

2. 私たちカーテンミュージアムにお任せください

私たちカーテンミュージアムは、二級建築士であるアートインテリアが運営しています。と当店の建築士や設計士と連携し、窓の仕様決定から下地、電源の位置、そして最適なデザイン選定までをサポートできるため、最も失敗が少ない「ものがたり」のある家づくりが可能です。まずは、設計図や間取り図をお持ちの段階で、お気軽にご相談ください。設計のプロとカーテンのプロが連携し、あなたの理想の窓辺を実現します。

 

 

 

 

太田雅也(イラスト)

 

🖋️ 太田雅也(プランナー・カーテンアドバイザー)

 

施工する立場からカーテンの販売、取付に関する疑問をアドバイスさせて頂きます。 一押しのカーテン:【川島】やっぱり男はギターが好き。(弾けないですが…)

 

 

 

 

寒い冬もぬくぬく快適!窓からの冷気を徹底シャットアウトする「秋冬カーテン」の賢い選び方

2025.11.03

こんにちは。つい数日前までの猛暑はなりをひそめ、日に日に気温が下がり冬に備える時期がやって来ました。

先日の記事で秋冬のカーテン選びに関してご紹介させて頂きました。

非常に沢山の方にご覧頂き、カーテンを使った保温効果に関してもっと詳しく知りたい!

というお声を頂戴しましたので今回は断熱・保温に関してより詳しくご紹介させていただきます。

断熱・防寒対策にカーテンがおすすめ

  • 最重要対策: 冬の室内の熱の約58%は窓から逃げるため 、冷気を防ぐことが最優先です。
  • 最強のコスパ: 窓リフォームより手軽で暖房効率もアップ !カーテンは「断熱」「防寒」「おしゃれ」を兼ね備えた優れものです。
  • 効果最大化の法則: 厚手の裏地付き生地、床まで届く長めの丈(ブレイクスタイル)、窓全体を覆う設置が効果を最大化するカギです。
  • 冬のヒーロー機能: 暖色系の色やウール調の素材を選び、機能性(遮光・防音)も欲張れば、お部屋の雰囲気もグッと暖かくなります。

 

I.  冬の冷気は「窓」から侵入する!断熱リフォームよりカーテンが有効な理由

お部屋を暖かく保ちたいのに、足元がスースーする、暖房をつけてもなかなか暖まらない—その原因は、ほとんどの場合「窓」にあります。

1. 「コールドドラフト現象」の正体

窓ガラスで冷やされた空気が、重くなって床に向かって流れ落ちる現象を「コールドドラフト現象」と呼びます 。これが、まるで冷たい風が吹いているように感じさせる原因です。実は、外の冷気の約70%が窓から侵入しています 。

2. カーテンが「魔法瓶」の役割を果たす理由

窓のリフォームは時間も費用もかかりますが、カーテンなら手軽に高性能な断熱が可能です。

  • 物理的なブロック: カーテンは、冷たい空気の流れ(コールドドラフト)を物理的にブロックします 。
  • 空気の層の生成: カーテンを閉めることで、窓ガラスと室内の間に空気の層ができます。この層が魔法瓶と同じように働き、冷気の侵入を抑え、室内の暖かい空気を外に逃がしにくくします 。
  • 費用対効果: カーテンは、大がかりな工事に比べ、取り付けが簡単暖房費も節約できる、非常にコストパフォーマンスに優れた冬のヒーローです 。

 

II.  冷気を徹底シャットアウト!断熱カーテンの秘密

冷気を強力にブロックし、暖房効率を上げるための鍵は、「生地の厚み」と「多層構造」にあります。

1. 断熱性能を高める3つのタイプ

タイプ 特徴と効果 優先度
裏地付きカーテン ドレープの裏側にもう一枚生地を縫い付けた二重構造。間に空気層ができるため、断熱効果が格段にアップし、遮光性や防音性も高まります 8 【最推奨】
厚手生地・高密度生地 繊維の密度が高く、空気を通しにくいウール調、ベルベット、フランネルなど。物理的な冷気遮断効果が高いです 9 【基本】
多重構造・特殊加工 生地の中に空気層を作るハニカム構造の特殊な織り方や、アルミ蒸着繊維など、薄手でも高い断熱効果を発揮します 10 【高機能】

2. 防寒対策にプラスα!付加機能のすすめ

断熱効果だけでも十分ですが、秋冬の暮らしをより快適にする機能を欲張って選ぶことをおすすめします。

  • 遮光機能: 熱が外に逃げにくいという点で断熱効果をサポートします。また、冬は朝が遅いため、光を遮ることで快適な睡眠をサポートし、体内リズムを整えやすくなります 。

遮光カーテンの等級(1級・2級・3級)の違いとは?完全遮光との差や失敗しない選び方を解説

  • 防音機能: 寒さで窓を閉め切る季節は、外の騒音も気になりがち。厚手の生地や特殊構造により、外からの騒音を軽減し、より静かで落ち着いた室内で過ごせます 。

防音窓は高すぎる…と諦める前に。カーテンで騒音を軽減する現実的な方法

III.  機能だけじゃない!お部屋を彩る秋冬カーテン選びのポイント

断熱効果が確保できたら、次は色と素材で視覚的な「暖かさ」をお部屋にプラスしましょう。

1. 暖かみのある色と素材の選び方

要素 おすすめの選択肢 効果
赤、オレンジ、ブラウン、ベージュ、深みのあるグリーンなど暖色系落ち着いたトーン 視覚的に暖かさを感じさせ、日照時間が短くなる冬でも居心地の良い空間を演出します 13
素材 ウール調、ベルベット、コーデュロイなど、見た目にも触り心地も暖かさを感じる素材 14 生地自体が厚手であることが多く、物理的な断熱効果も高まります。お部屋に深みと高級感をプラスします 15

秋冬リビングを格上げ!快適さとデザインを両立するカーテン選びの魔法

2. 失敗しないためのネクストステップ(設置のコツ)

せっかくの断熱カーテンも、採寸や設置方法を誤ると効果が半減します。

  • 丈は「床まで届く長め」:断熱効果を最大限に高めるには、カーテンの丈は床に2~3cmほど引きずる「ブレイクスタイル」がおすすめです。足元からのコールドドラフト現象を防ぎます 。
  • 幅は窓枠を覆う: 冷気の侵入を最大限に防ぐため、カーテンの幅は窓枠よりも左右に10~20cm程度はみ出すように選びましょう 。
  • 設置方法の工夫:
    • リターン縫製: カーテンの端を壁側に向かって折り返し、横からの冷気侵入経路を物理的に防ぎます 。
    • 二重吊り: 厚手のドレープとレースカーテンを二重で吊るすことで、空気層が二重になり、断熱効果がさらにアップします 。
    • カーテンボックス: レール全体を覆うことで、上部からの冷気の侵入や暖気の流出を効果的に防げます 。

カーテンのジャストサイズとは?高さ・幅・測り方をプロが解説

まとめ:賢いカーテン選びで、冬の暮らしを快適に

冬の窓辺からの冷気対策は、快適な室内環境と暖房費の節約に直結する、最も効果的な対策です。

  • 構造:裏地付きなど多層構造のカーテンを選ぶ。
  • 採寸床にたるむ長めの丈で、足元の冷気をシャットアウト。
  • 設置リターン縫製二重吊りで、冷気の侵入経路を徹底的に塞ぐ。

これらのポイントを押さえ、今年の冬をポカポカ快適な空間で過ごしましょう。 
神奈川県・大和市周辺でオーダーカーテンをご検討の方は、ぜひお気軽にご相談ください。

 

 

 

 

太田雅也(イラスト)

 

🖋️ 太田雅也(プランナー・カーテンアドバイザー)

 

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カーテンレールの選び方と取り付けガイド|種類・測り方・DIYの注意点を完全解説

2025.10.20

カーテンの使い心地と見た目は「カーテンレール」が9割決める

お気に入りのカーテンを選んだ後、その「受け皿」となるカーテンレールをなんとなくで選んでいませんか?

実は、カーテンレールは単なる「カーテンを吊るす棒」ではありません。カーテンの美しいドレープを保ち、日々の開け閉めをスムーズにし、時にはそれ自体がインテリアの主役にもなる、窓辺の「縁の下の力持ち」です。

レールの選び方や測り方を間違えると、カーテンが綺麗に見えなかったり、最悪の場合は壁から落ちてしまったりすることも…。

この記事では、そんなカーテンレールの基本的な役割から、お部屋に合わせた種類の選び方、失敗しない採寸方法、そしてDIYで取り付ける際の最大の注意点まで、徹底的に解説します。

 

そもそもカーテンレールは必要?その役割と他の窓装飾との違い

まず、なぜカーテンレールが必要なのでしょうか。その役割を再確認しましょう。

カーテンレールの3つの役割

  1. カーテンを支え、スムーズに動かす: 毎日の開け閉めをストレスなく行うための最も重要な役割。
  2. カーテンの美しさを引き出す: レールの幅や種類が、カーテンのドレープ(ヒダ)の見え方を左右する。
  3. 窓辺のインテリア性を高める: レール自体が、空間のスタイルを決定づけるデザイン要素にもなる。

ブラインドやシェードとの違い

カーテンレールを使用する「カーテン」と、レールを使わない「ブラインド」や「ロールスクリーン」の最大の違いは、素材が空間にもたらす質感と機能性です。

比較項目 カーテン(+レール) ブラインド・ロールスクリーン
窓辺の見た目 布の柔らかな質感。ドレープ(ヒダ)による優雅さ、温かみ、エレガントさ。 直線的な質感。モダン、スタイリッシュ、シャープな印象。
開閉方式 左右に引いて開閉。レールとランナーでスムーズに動く。 昇降コードで上下に巻き上げる、または羽根(スラット)の角度で調光。
レール 必須。レールのデザインや設置方法が遮光・遮熱機能やデザインを左右する。 窓枠内にメカ(機構)を固定するため、レールは不要。窓周りがすっきりする。
向いている空間 温かさやリラックス感を重視するリビング、寝室。 モダンさや機能性を重視する書斎、キッチン、シンプルモダンな空間。

結論として、布の持つ柔らかな風合いや、ドレープによる優雅さ、そして心安らぐ温かい雰囲気を活かしたい場合は、カーテンと、その魅力を最大限に引き出すカーテンレールを選ぶことが最適です。

 

カーテンレールの種類は大きく分けて2つ!【機能性 vs 装飾性】

カーテンレールは、目的によって大きく2つのタイプに分けられます。それぞれの特徴を知ることが、選び方の第一歩です。

① 機能性レール

  • どんなレール? アルミニウムやスチール製が中心の、シンプルで滑走性能を重視したレール。カーテンの開閉が非常にスムーズ。
  • メリット: 比較的安価で、どんな部屋にも合わせやすい。カーブさせられる製品もある。
  • デメリット: レール自体に装飾性はない。
  • こんな場所に最適: レールをカーテンで隠したい場合、寝室や子供部屋など、日々の使いやすさを重視する部屋。

② 装飾レール

  • どんなレール? 木製やアイアン(金属)製など、レール本体や両端の飾り(フィニアル)のデザイン性を楽しむ「見せる」ためのレール。
  • メリット: それ自体がインテリアの主役になり、お部屋のスタイルを格上げする。
  • デメリット: 機能性レールに比べて高価。製品によっては滑りがやや劣る場合も。
  • こんな場所に最適: レールを見せておしゃれな空間を演出したいリビング、ナチュラル・モダン・クラシックなど特定のスタイルを作りたい部屋。

ポイント:ダブルとシングルの違い

厚地のドレープカーテンと薄地のレースカーテンを両方吊るす場合は「ダブルレール」、どちらか一方だけの場合は「シングルレール」を選びます。

 

カーテンレールを構成する部品の名称と役割

レールの部品名を知っておくと、購入や取り付けの際に非常にスムーズです。 

  • レール本体: カーテンを吊るすための主要部分。
  • ランナー: レールの中を滑る車輪やリング。ここにカーテンのフックを引っ掛ける。
  • ブラケット: レールを壁や天井に固定するための金具。
  • キャップストップ: レールの両端に取り付け、ランナーが抜け落ちるのを防ぐ部品。
  • フィニアル: 装飾レールの両端に付ける飾りのこと。デザインの要となる部分。

 

失敗しない!カーテンレールの正しい測り方(寸法の決め方)

ここで間違うと全てが台無しに。正しい採寸方法をマスターしましょう。

① レールの幅(長さ)を決める

基本の計算式: 窓枠の外側の寸法 + 20cm以上(片側10cmずつ)

なぜ長くする? カーテンを開けた時に、窓ガラスにカーテンがかからず、光を最大限に取り込めます。また、両サイドからの光漏れも防げます。

② 取り付け位置の高さを決める

基本の位置: 窓枠の上端から10〜15cm上

なぜ高くする? 窓が縦に大きく見え、お部屋に開放感が生まれます。また、窓枠の上からの光漏れを防ぐ効果もあります。

 

DIYで挑戦!カーテンレールの取り付け方と最大の注意点

取り付け方の2つのタイプ

  1. 【正面付け】:窓枠の上の壁面に取り付ける最も一般的な方法。
  2. 【天井付け】天井や、窓枠の内側の天井面に取り付ける方法。窓をすっきり見せたい場合や、エアコンなどがあり壁面に付けられない場合に。

【最重要】必ず「下地」を探すこと!

  1. 下地とは? 壁の石膏ボードの裏側にある、柱や間柱といった構造材のこと。
  2. なぜ重要? 石膏ボード自体には、カーテンとレールの重さを支える強度がありません。下地のない場所に取り付けると、ほぼ間違いなくレールごと落下します。
  3. 下地の探し方 【下地センサー】:ホームセンターなどで購入できる最も確実な道具。 【壁を叩く】:壁をコンコンと叩き、音が「コンコン」と詰まった硬い音に変わる場所が下地です。

取り付け手順(ステップ・バイ・ステップ)

  1. 準備するもの: 電動ドリル、ドライバー、メジャー、水平器、下地センサーなど。
  2. 取り付け位置のマーキング: 測った寸法に基づき、ブラケットを取り付ける位置に印を付ける。
  3. ブラケットの取り付け: 下地があることを確認し、ドリルで下穴を開けてから、ブラケットをネジでしっかりと固定する。
  4. レールの設置: ブラケットにレールをはめ込み、固定すれば完成。

 

カーテンレールは、カーテンの価値を決める名パートナー

カーテンレールは、決して脇役ではありません。 お部屋の用途に合わせて「機能性」と「装飾性」のどちらを優先するかを決め、正しい寸法で設置することで、初めてお気に入りのカーテンがその魅力を100%発揮します。

DIYで取り付ける際は、何よりも「下地探し」を徹底することが成功の鍵です。 この記事を参考に、あなたの窓辺に最適な「名パートナー」を見つけて、毎日の暮らしをより快適で美しいものにしてください。

 

 

 

 

太田雅也(イラスト)

 

🖋️ 太田雅也(プランナー・カーテンアドバイザー)

 

施工する立場からカーテンの販売、取付に関する疑問をアドバイスさせて頂きます。 一押しのカーテン:【川島】やっぱり男はギターが好き。(弾けないですが…)

 

 

 

 

秋冬リビングを格上げ!快適さとデザインを両立するカーテン選びの魔法

2025.10.16

秋冬のカーテンは、見た目だけでなく「機能性(断熱・保温)」が超重要。暖かさを保ち、省エネにも貢献します。深みのある色合いや厚手の素材を選べば、リビングが一気に秋めく上質な空間に大変身!

遮光だけでなく、日中の光を美しく取り込む「採光」も秋冬のリビングには欠かせないポイントです。オーダーカーテンなら、窓のサイズやインテリアにぴったり合わせられ、既製品にはない満足感が得られますよ。秋冬のリビングは、機能性とデザインを兼ね備えたカーテンで、心も体も温まる快適空間を演出しちゃいましょう!

 

なぜ秋冬にカーテンの衣替えをおすすめするの?

秋風が心地よくなり、そろそろ冬の足音が聞こえてくる今日この頃。お部屋の模様替え、考えていますか?特にリビングは家族みんなが集まる場所。季節の移ろいに合わせて、もっと快適で素敵な空間にしたいですよね。

以前の記事ではカーテンの衣替えの方法や

【お役立ち】カーテンの衣替え時、正しい収納方法とは?

季節に合わせたカーテンの選び方をご紹介させて頂きましたが

春夏秋冬で変わるカーテンの選び方|季節に合わせて快適に暮らす工夫とは?

今回は、リビングの印象をガラリと変える秋冬の「カーテン」に注目!「え、カーテンって夏も冬も同じでしょ?」なんて思っているそこのあなた、もったいない!秋冬にぴったりのカーテンに替えるだけで、暖かさも、おしゃれさも、ぐーんとアップするんです。

 

1. なぜ秋冬にカーテンの衣替えをおすすめするの?

「衣替え」と聞くと、洋服を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、実はカーテンも衣替えすると良いことだらけなんです。特に秋冬は、カーテンが果たす役割がぐっと増す季節。

まず、最大の理由は「断熱効果」と「保温効果」。窓は、お部屋の熱が一番逃げやすい場所だってご存知でしたか?まるで冷蔵庫の扉が開けっ放しになっているようなもの…とまでは言いませんが、それに近いエネルギーロスがあるんです。

厚手のカーテンや特殊な加工が施されたカーテンをかけることで、外からの冷気の侵入を防ぎ、お部屋の暖かさをしっかりキープ。暖房効率がアップすれば、電気代の節約にも繋がるという、嬉しいおまけつき。お財布にも地球にも優しいって、素敵ですよね!

次に、秋冬ならではの「雰囲気づくり」。夏は涼しげなリネンや薄手の素材が人気ですが、秋冬は温かみのある素材や深い色合いのカーテンに替えるだけで、お部屋全体がほっこりとした居心地の良い空間に早変わり。まるでカフェのような落ち着いた雰囲気を、自宅で毎日楽しめるようになるんです。

 

2. 秋冬カーテン選びの三大ポイント

2-1. 機能性で選ぶ:断熱・保温効果の秘密

秋冬のカーテン選びで、機能性は外せない要素です。快適なリビングを作るための機能は、主にこの3つ!

遮熱・断熱機能: 冬の冷気をシャットアウトし、室内の暖気を逃がしません。特殊な繊維や多層構造の生地が、魔法瓶のように熱の移動を抑えてくれます。

保温機能: 暖房で温まった空気を窓から逃がさず、お部屋の暖かさを長く保ちます。特に、裏地付きのカーテンや厚手の生地は効果絶大です。

遮光機能: 冬は日が短く、朝もなかなか明るくならないことがありますよね。遮光カーテンは、光をしっかり遮り、ゆっくり眠りたい週末の朝や、ホームシアターを楽しむ夜に大活躍。ただし、完全に光を遮断すると、日中も薄暗くなってしまうので、後述の「採光」とのバランスが重要です。

図解でわかる!カーテン選びが楽しくなる魔法の用語集【完全版】

2-2. デザインで選ぶ:色、素材、柄でリビングを彩る

次に、お部屋の雰囲気をガラリと変えるデザイン選び。機能性と同じくらい、見た目も大切ですよね!

色選びのヒント

暖色系: レッド、オレンジ、ブラウン、マスタードイエローなど。見ているだけで心が温まるような色合いで、お部屋に活気と暖かさを与えます。

アースカラー: オリーブグリーン、テラコッタ、ベージュなど。自然を感じさせる落ち着いた色で、リラックスできる空間を演出します。

深みのある色: ボルドー、ネイビー、チャコールグレーなど。落ち着きと高級感をプラスし、大人のリビングにぴったりです。

素材で差をつける!

厚手素材: ウール、ベルベット、コーデュロイなど。見た目にも温かく、触り心地もふんわり。断熱効果も期待できます。まるで高級ホテルのようなラグジュアリー感を演出できますよ。

起毛素材: フランネルなど。優しい肌触りで、見た目にも温かみを添えます。

ドレープ性: 生地がしなやかに波打つことで、窓辺に優雅な表情を与えます。

柄で個性を演出

無地: シンプルながらも素材感で勝負。飽きがこず、どんなインテリアにも合わせやすい万能選手です。

北欧柄: 温かみのあるテキスタイルデザインで、ナチュラルで居心地の良い空間に。

チェック柄: カジュアルながらも、どこか懐かしさを感じる温かい雰囲気。

幾何学模様: モダンでスタイリッシュな印象を与えたい場合に。

 

2-3. 光の取り入れ方で選ぶ:遮光だけじゃない!採光の美学

「冬はとにかく暖かくしたいから、遮光カーテンで光をシャットアウト!」…ちょっと待った!確かに暖かさは大切ですが、秋冬の貴重な日差しを完全に遮ってしまうのはもったいない場合もあります。

遮光カーテン:

メリット: 冬の貴重な日差しを室内に取り込み、明るく開放的な空間を演出します。日中の暖房費を抑える効果も期待できます。外からの視線は遮りつつ、光は通すため、プライバシーと明るさのバランスを取りたい場所にぴったりです。

デメリット: 遮光カーテンほどの断熱効果やプライバシー保護は期待できません。夜間は室内の光が外に漏れやすいです。

賢い組み合わせで冬を快適に!

遮光カーテンの等級(1級・2級・3級)の違いとは?完全遮光との差や失敗しない選び方を解説

ドレープカーテンとレースカーテンの二重使い: 

これが最も一般的で賢い選択です。

日中: レースカーテンを閉め、ドレープカーテンを開けて、柔らかな光を室内に取り込みましょう。外からの視線を遮りつつ、明るいリビングで過ごせます。

夜間・冷え込む時間帯: ドレープカーテンも閉めて、高い断熱効果で暖かさをキープ。プライバシーもしっかり守ります。

【ドレープカーテンの教科書】役割からレースとの組み合わせまで、知りたいこと全部

調光ロールスクリーン: 

採光と遮光を一枚でコントロールできる便利なアイテム。スラット(羽根)の開閉で光の量を調整でき、すっきりとした窓辺を演出します。

カーテン・シェード・ブラインド・ロールスクリーン|違いと使い分け完全ガイド

 

3. 機能性で選ぶ:冬の快適さを追求する

見た目や光の取り入れ方だけでなく、機能性も冬のカーテン選びには欠かせません。

断熱・保温効果:

窓からの冷気侵入を防ぎ、室内の暖気を逃がさない機能です。厚手の生地や、生地の裏側に樹脂加工や特殊な繊維を織り込んだもの、裏地付きの二重構造のものが効果的です。暖房効率が上がり、電気代の節約にもつながります。

ハニカム構造なら空気の層を作り出すことで高い断熱性を発揮するブラインドやシェードもあります。

防音効果:

厚手の生地や特殊な加工が施されたカーテンは、外からの騒音を軽減し、室内の音漏れも防ぎます。幹線道路沿いの部屋や、楽器を演奏する部屋におすすめです。

防音窓は高すぎる…と諦める前に。カーテンで騒音を軽減する現実的な方法

防炎機能:

万が一の火災の際に、燃え広がりにくい加工が施されています。高層マンションや公共施設では義務付けられている場合もありますが、一般住宅でも安全性を高めるために検討したい機能です。

【知らなかったでは済まされない】防炎カーテンは高層マンションの義務!選び方とマークの意味を解説

ウォッシャブル機能:

自宅の洗濯機で洗える機能です。冬場は結露などでカビが発生しやすいこともあるため、清潔に保ちたい方におすすめです。洗濯表示をよく確認しましょう。

 

4. 取り付け方・スタイルで選ぶ:窓辺の表情を豊かに

カーテンのスタイルや取り付け方によっても、部屋の印象は大きく変わります。

ドレープカーテン:

最もポピュラーなスタイルで、ヒダの量や開き方(片開き・両開き)で表情が変わります。厚手の生地で冬らしい温かみを演出できます。

ロールスクリーン:

生地を巻き上げて開閉するスタイル。すっきりとした見た目で、モダンな空間によく合います。調光タイプを選べば、光の調整も自在です。

プリーツスクリーン:

和紙のような風合いや、二重構造で断熱性を高めたものなど、バリエーションが豊富です。上下で生地を使い分けるツインスタイルも人気です。

ブラインド(ベネシャンブラインド、バーチカルブラインド):

羽根の角度で光や視線を細かく調整できます。スタイリッシュな印象を与えます。木製ブラインドは冬のインテリアにもマッチします。

アクセントや部分的な目隠しに使うなら?

カフェカーテン: 小窓やキッチンの窓など、部分的に目隠ししたい場所に使います。柄物を取り入れて、インテリアのアクセントにするのも素敵です。

上下昇降でスマートに使いたいなら?

シェードカーテン(ローマンシェード): 生地をたたみ上げながら開閉するスタイル。ドレープカーテンと同じ生地で製作できるため、統一感が出せます。窓辺がすっきりと見え、モダンな印象を与えます。

カーテンレールの選び方はある?

カーテン本体だけでなく、レール選びも重要です。

機能性レール: シンプルで丈夫な作り。カーテンの開閉がスムーズです。

装飾性レール: デザイン性の高いヘッドキャップやポールで、窓辺を華やかに演出します。木製やアイアン製など、インテリアに合わせて選びましょう。

ダブルレール: ドレープカーテンとレースカーテンを二重で吊るすために必要です。

 

まとめ:理想のカーテンで秋冬を快適に

秋冬のカーテン選びは、単なる模様替えではありません。色や素材で温かみを演出し、光の取り入れ方で空間の印象を操り、機能性で日々の快適さを追求する、奥深いインテリアコーディネートです。

今回の記事でご紹介したヒントを参考に、ご自身のライフスタイルや部屋の雰囲気にぴったりの一枚を見つけて、暖かく、心地よい冬の空間を手に入れてください。窓辺から始まる快適な冬が、きっとあなたの毎日を豊かにしてくれるはずです。

 
神奈川県・大和市周辺でオーダーカーテンをご検討の方は、ぜひお気軽にご相談ください。

 

 

 

 

太田雅也(イラスト)

 

🖋️ 太田雅也(プランナー・カーテンアドバイザー)

 

施工する立場からカーテンの販売、取付に関する疑問をアドバイスさせて頂きます。 一押しのカーテン:【川島】やっぱり男はギターが好き。(弾けないですが…)

 

 

 

 

電動カーテンの後悔しない選び方|後付けDIYは可能?価格やメリット・デメリットを徹底解説

2025.09.29

ベッドから出ずにカーテンが開く。そんな未来の暮らし、始めてみませんか?

朝、太陽の光と共にカーテンが自動で開き、心地よい目覚めを演出してくれる… そんな、かつては高級ホテルや豪邸だけのものだと思われていた「電動カーテン」が、今や私たちの暮らしを豊かにする現実的な選択肢になっています。

しかし、興味はあっても「すごく高そう…」「取り付けが大変そう…」「うちでも使えるの?」といった疑問や不安が先に立つ方も多いのではないでしょうか。

この記事では、そんな電動カーテンの基本的な知識から、生活が劇的に変わるメリット、そして意外と手軽な「後付け」DIYの方法まで、導入に関するすべての疑問に専門店の目線でお答えします。

そもそも電動カーテンとは?

電動カーテンとは、その名の通り、モーターの力で自動で開閉するカーテンシステムのことです。手で開け閉めする代わりに、様々な方法で操作します。

  • 主な操作方法
    • リモコン: 専用のリモコンで、ベッドやソファから手軽に操作。
    • 壁スイッチ: 照明スイッチのように、壁に設置したスイッチで操作。
    • スマートフォンアプリ: 専用アプリで、家の中はもちろん、外出先からも操作可能。
    • 音声アシスタント: 「アレクサ、カーテンを開けて」のように、スマートスピーカーと連携して声で操作。
    • タイマー設定: 設定した時刻に自動で開閉させる。

電動カーテンを導入する5つのメリット|暮らしが劇的に変わる

電動カーテンは、単に「楽ができる」だけではありません。日々の暮らしの質を向上させる、多くのメリットがあります。

  • メリット①:ベッドやソファから動かず操作できる「圧倒的な利便性」 寒い冬の朝に布団から出ることなく、また、映画鑑賞中に立ち上がることなく、カーテンを開閉できます。
  • メリット②:タイマー機能で理想的な目覚めを「生活リズムの改善」 起床時間に合わせてカーテンが自動で開くように設定すれば、太陽光を浴びながら自然に目覚めることができ、体内時計が整いやすくなります。
  • メリット③:手が届かない「高窓・大きな窓」も楽々開閉 吹き抜けにある高窓や、幅の広い大きな窓など、手動では開閉が困難な窓に最適です。
  • メリット④:旅行中も安心!「防犯対策」としての活用 タイマーで自動開閉させることで、長期の旅行中も在宅を装うことができ、空き巣対策としての効果が期待できます。
  • メリット⑤:スマートホーム連携で「未来の暮らし」を実現 「おはよう」の一声で、照明、エアコン、カーテンが連動して動き出す、といったスマートホームのハブとしての役割も担います。

事例あり 電動の場合コンセントが必要(新築時に設置がおすすめ)

吹抜け施工|ニチベイソフィーサイレント電動マルチIR仕様|室内足場|ロールスクリーン|新築戸建|神奈川県大和市

 

操作がラクラク|電動ブラインド|吹き抜け窓|神奈川県座間市

デメリットと注意点|導入前に知っておくべきこと

導入後に後悔しないために、現実的なデメリットもしっかりと理解しておきましょう。

  • デメリット①:導入コストの高さ 手動のカーテンレールに比べ、レール本体やモーター、工事費(高所の場合足場)などを含めると高価になります。
  • デメリット②:電源(コンセント)の確保が必須 モーターを動かすための電源が必要です。新築時なら計画的に設置できますが、後付けの場合は配線が課題になることがあります。
  • デメリット③:モーターの作動音 近年のモデルは非常に静かですが、無音ではありません。寝室など、静けさを重視する場所では、作動音の大きさも確認しておきたいポイントです。(サイレントソフィーなど静音モーター搭載のものもあり)
  • デメリット④:停電時の操作方法 停電すると電動では動きません。しかし、多くの製品は手動でも開閉できるクラッチ機能を搭載しています。

電動カーテンの取り付けパターンと設置コスト

電動カーテンの導入方法は、大きく分けて2つあります。

パターン①【新築・リフォーム向け】本格的な「電動カーテンレール」を設置

どんなもの? モーターが内蔵された専用のカーテンレールを設置する方法。最もスマートで確実。

取り付けに必要なもの: 電動カーテンレール本体、そして「窓の近くのカーテンレール設置位置に、電源コンセントがあること」が絶対条件です。

設置コストの目安: レール本体(5万円~) + 取り付け工事費(2万円~) が基本。コンセントの新設が必要な場合は、別途電気工事費(2万円~)がかかります。(足場も場合によっては10万円〜)

ポイント: 新築やリフォームの設計段階で、ハウスメーカーや電気工事業者に相談し、コンセントの位置を計画しておくことが成功の鍵です。

パターン②【賃貸OK・DIY向け】今あるカーテンを電動化する「後付け」デバイス

どんなもの? 今使っているカーテンレールに、後から取り付けられる小型のロボットデバイス。カーテンの端に設置し、スマホの指示でレール上を走行してカーテンを動かします。

取り付けに必要なもの: デバイス本体のみ。特別な工事や電源は不要(充電式または電池式)。

設置コストの目安: 1台あたり1万円前後から購入可能。両開きの場合は2台必要。

ポイント: 工事不要で、賃貸住宅でも手軽に試せるのが最大の魅力。ただし、非常に重いカーテンにはパワーが足りない場合や、レールの形状によっては取り付けられない場合もあるため、事前の確認が必要です。(代表製品:SwitchBotカーテンなど)

電動カーテンのよくある質問(Q&A)

  • Q1. どんなカーテンでも使えますか?

    A. ほとんどのカーテンで利用可能です。ただし、非常に重い生地(裏地付きの輸入生地など)や、特殊な形状のカーテンの場合は、電動レールのモーターが対応できる「耐荷重」を事前に確認する必要があります。採寸が肝

  • Q2. 作動音はうるさいですか?

    A. 最新のモデルは、図書館の静けさ(40dB程度)よりも静かな製品が多く、ほとんど気になりません。しかし、音に敏感な方は、ショールームや動画サイトで実際の作動音を確認するのがおすすめです。

  • Q3. 停電したらどうなりますか?

    A. 多くの電動カーテンレールは、停電時やモーターの不具合時に、手でカーテンを引くとモーターのクラッチが外れ、手動で開閉できる仕組みになっています。後付けデバイスの場合は、そのまま手で動かせます。

電動カーテンは、暮らしをアップグレードする現実的な選択肢

電動カーテンは、もはや一部の富裕層だけのものではありません。 特に「後付け」デバイスの登場により、誰でも手軽にその利便性を体験できる時代になりました。

  • 新築・リフォームなら: 計画的な電源確保で、本格的な「電動レール」を。
  • 今のお部屋を快適にしたいなら: 工事不要の「後付けデバイス」から。

あなたのライフスタイルや住宅の状況に合わせて、最適な電動カーテンを選んでみてください。スイッチひとつ、あるいは声ひとつで始まる、少し未来の快適な暮らしがあなたを待っています。

 

 

和田 千鶴子(イラスト)

🖋️ 和田 千鶴子(プランナー・カーテンアドバイザー)

商品を売るだけの販売ではなく、常にお客様の御要望に寄り添いながら御提案をさせて頂くことを心かけています。
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一押しのカーテン:いちご泥棒

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