【コーディネート編】壁紙・床材・家具と連動させるトータルファブリック計画
- 2025.12.01
「ものがたり」は窓から始まる。トータルファブリックでつくる上質な空間

みなさんこんにちは。いつも当コラムをご覧頂きありがとうございます。
さて以前の記事では施工後に「カーテンボックスと照明が干渉する」「電動レールをつけたいのに下地がない」といった失敗を避けるため、本記事では設計・間取り決定の段階で検討すべき4つの重要チェック項目を解説しました。
今回までお送りしてきたカーテン設置を見据えた「失敗しない家づくり」完全ガイドもシリーズもいよいよ最終回です。
注文住宅やリノベーションで、壁紙や床材にこだわっても、カーテンが浮いてしまっては台無しです。カーテンは、壁・床・家具といった空間の主役たちを「つなぐ」役割を持っています。
カーテンを「壁」や「床」と連動させる重要性
空間のファブリック(布製品)をトータルで計画することで、統一感のある上質なインテリアが実現します。

1. 壁紙(クロス)との相乗効果
- 色と質感の連携: 壁紙の色やテクスチャー(例:石目調、塗り壁調)に合わせて、カーテンの素材(例:リネン調、ベルベット調)や色味を検討します。
- 柄のバランス: 壁紙に柄物を選んだ場合、カーテンは無地や控えめな織り柄を選ぶことで、空間全体のうるささを避けることができます。
- アクセントウォール: アクセントウォール(柄や色が濃い壁)とカーテンの色を合わせることで、空間に深みと統一感が生まれます。

2. 床材と家具との調和
- 床材との調和: 床材の色(ダークウッド、ナチュラルウッドなど)に合わせ、カーテンのベースカラーや柄のトーンを選びます。床が濃い色の場合は、明るいトーンのカーテンで軽さを出すなど、バランスを取ります。
- 家具との質感: 木の家具が多い場合は天然素材風のカーテンを、レザーや金属の家具が多い場合は光沢感のあるモダンなカーテンを選ぶと、質感の統一が図れます。
「トータルファブリック」で魅せる窓辺の演出
カーテンレール、タッセル、クッションといった周辺アイテムまで含めたトータルでの計画が、プロの仕事です。

1. レールとアクセサリーでテイストを決定
- 装飾レール: モダンなアイアンレール、ナチュラルな木製レールなど、カーテンレールは空間のテイストを決定づける重要なアイテムです。カーテンの生地の雰囲気に合うレールを選びましょう。
- タッセル・クッション: カーテンの残布でクッションやベッドスプレッドを作成したり、カーテンとデザイン性の高いタッセルの色を合わせたりすることで、空間全体の統一感が劇的に向上します。
2. 異素材の組み合わせによる奥行き
- ドレープとレースの組み合わせ: あえてドレープとレースで異なる素材感や色味を選ぶ「異素材ミックス」は、窓辺に奥行きと洗練された印象を与えます。
まとめ:物語のある空間づくりへ
カーテンは、あなたのライフスタイルや、その空間で過ごす「ものがたり」を表現するファブリックです。設計段階で壁・床・家具の仕様を確定させた上で、私たちのような専門家と連携し、サンプルを実際に並べながらトータルでのファブリック計画を立てましょう。この一歩が、後悔のない、心から満足できる上質な空間づくりにつながります。
ここまでの解説で、カーテンは家づくりと一緒に考えるべき重要性をご理解いただけたと思います。
当店では初期段階から皆様の理想の住まいづくりのお手伝いが可能ですので是非、お気軽にご相談ください。

🖋️ 太田雅也(プランナー・カーテンアドバイザー)
施工する立場からカーテンの販売、取付に関する疑問をアドバイスさせて頂きます。 一押しのカーテン:【川島】やっぱり男はギターが好き。(弾けないですが…)




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