遮光カーテンの等級(1級・2級・3級)の違いとは?完全遮光との差や失敗しない選び方を解説
- 2025.08.29
「遮光」ならどれも同じ?その思い込みが、快眠を逃す原因です
「寝室のカーテンは、とにかく光を遮るものがいい」 そう考えて遮光カーテンを選んだのに、「思っていたより明るい…」「部屋が暗すぎて朝起きられない…」といった経験はありませんか?
実は、「遮光カーテン」と一言で言っても、その性能には明確な等級(ランク)が存在します。 そして、その等級ごとの特徴を知らずに選ぶことが、失敗の大きな原因なのです。
この記事では、遮光カーテンの1級・2級・3級の明確な違いから、よく聞く「完全遮光」との差、そしてお部屋の目的別に最適な一枚を選ぶためのプロの視点まで、どこよりも詳しく解説します。
そもそも遮光カーテンとは?得られる4つのメリット
まず、遮光カーテンがもたらす基本的なメリットを再確認しましょう。
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メリット①:睡眠の質を向上させる
光を遮ることで、睡眠ホルモン「メラトニン」の分泌を促し、深く質の高い眠りをサポートします。
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メリット②:家具や床、本の日焼け(褪色)を防ぐ
強い日差しや紫外線から、大切なインテリアが色褪せてしまうのを防ぎます。
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メリット③:プライバシーを強力に保護する
夜間に室内の照明をつけても、外に人影が映り込むのを防ぎ、プライバシーを守ります。
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メリット④:冷暖房効率をアップさせる(遮熱・保温)
多くの遮光カーテンは生地が厚いため、窓からの熱の出入りを抑え、省エネ効果も期待できます。
【比較表あり】遮光等級(1級・2級・3級)の違い
遮光カーテンの性能は、JIS規格(日本産業規格)に基づき、NIF(日本インテリアファブリックス協会)が定めた3つの等級に分けられています。遮光率と、実際の部屋で感じる「状態の目安」を比較してみましょう。
遮光等級 比較表
等級 | 遮光率 | 状態の目安 | おすすめの部屋 |
遮光1級 | 99.99%以上 | 人の顔の表情が識別できないレベル | 寝室、ホームシアター |
遮光2級 | 99.80%以上 | 人の顔や表情が識別できるレベル | リビング、寝室 |
遮光3級 | 99.40%以上 | 人の表情はわかるが作業には暗いレベル | 書斎、リビング |
各等級の深掘り解説
- 【遮光1級】:朝日や西日もほぼ完璧にブロック。夜勤がある方や、プロジェクターで映像を楽しみたい方に最適。
- 【遮光2級】:真っ暗にはしたくないが、しっかり光は遮りたいというニーズに応えるバランス型。
- 【遮光3級】:遮光機能がないカーテンに比べれば格段に暗くなる。柔らかな暗さを求める場合に。
「遮光1級」と「完全遮光」は何が違うの?
お店でよく見る「完全遮光」や「100%遮光」という言葉。実はこれ、JIS規格の「遮光1級」とは少し違います。
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「遮光1級」とは
NIFが定めた基準。「遮光率99.99%以上」を満たせば、1級と表示できます。
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「完全遮光」とは
メーカー各社が独自に設定している呼称。生地の裏面にアクリル樹脂などをコーティングすることで、遮光率100%を実現した製品を指します。光を全く通さないため、わずかな光でも気になる方に選ばれています。
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ワンポイント:完全遮光の注意点
コーティング加工のため、生地が硬くゴワゴワした手触りになる傾向があります。ドレープのしなやかさより、機能性を最優先する場合の選択肢です。
遮光カーテン選びで後悔しないための3つの注意点
等級だけを見て選ぶと失敗することも。プロが必ずチェックするポイントをご紹介します。
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注意点①:同じ等級でも「色」によって明るさの体感は違う!
明るい色(アイボリーやベージュなど)の生地は、暗い色(黒や紺)の生地に比べて、生地自体が光を反射するため、同じ遮光1級でも室内がやや明るく感じられます。真っ暗さを求めるなら、濃色を選ぶのがおすすめです。
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注意点②:意外な落とし穴「生地の風合いとドレープ性」
一般的に、遮光性能を高めるためには生地を厚くしたり、裏地に黒い糸を織り込んだりします。そのため、非遮光のカーテンに比べて生地が硬く、重くなる傾向があります。特に「完全遮光」は風合いがゴワゴワしやすいので、購入前に必ず生地サンプルで手触りを確認しましょう。
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注意点③:真っ暗すぎて「朝、起きられない」可能性も
遮光1級や完全遮光のカーテンは、体内時計をリセットするきっかけとなる朝日を完全にシャットアウトします。朝が苦手な方は、あえて遮光2級を選んだり、光で起こしてくれる目覚まし時計を併用したりするなどの工夫も一考です。
効果を最大化する!窓からの光漏れを防ぐ4つの工夫
どんなに高性能な遮光カーテンを選んでも、窓との間に隙間があれば光は漏れてしまいます。その効果を100%引き出すための工夫をご紹介します。
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工夫①:カーテンのサイズを「大きめ」に作る
幅・丈ともに、窓枠をすっぽり覆うくらいの大きさにすることで、上下左右からの光漏れを大幅に軽減できます。
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工夫②:「Bフック」を使い、カーテンレールを隠す
カーテン上部からの光漏れを防ぐのに最も効果的です。 (→用語集の「Aフック/Bフック」の解説記事への内部リンクを想定)
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工夫③:「リターン縫製」を追加する
カーテンの両サイドを壁側まで回り込ませる縫製スタイル。カーテンと壁の隙間をなくし、横からの光漏れをシャットアウトします。
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工夫④:カーテンボックスを設置する・リフォームで検討する
カーテンレールの上部を箱で覆う「カーテンボックス」は、上からの光漏れ対策として最強の手段です。新築やリフォームの際に検討する価値があります。
遮光カーテンは「目的」と「設置方法」で選ぶ
遮光カーテン選びは、単に「光を遮れば良い」というわけではありません。 「どの部屋で」「どの程度の暗さを」「どんな風に過ごすために」必要なのかという目的を明確にすることが、最適な一枚と出会うための第一歩です。
そして、選んだカーテンの性能を最大限に引き出すためには、サイズや取り付け方の工夫が不可欠です。ぜひこの記事を参考に、あなたの暮らしに「最高の暗さ」と「最高の快適さ」をもたらす遮光カーテンを見つけてください。

🖋️ 和田 千鶴子(プランナー・カーテンアドバイザー)
商品を売るだけの販売ではなく、常にお客様の御要望に寄り添いながら御提案をさせて頂くことを心かけています。
「お客様の笑顔」のために頑張ります!
一押しのカーテン:いちご泥棒