神奈川県大和市にある人気カーテンのオーダー専門店

コラム

【カーテンの素材】天然繊維と化学繊維、あなたに合うのはどっち?特徴と選び方のすべて

2025.09.22

色や柄だけで選んでない?カーテンの印象と機能は「生地・素材」で決まる

お気に入りの色や柄のカーテンを見つけたとき、その「生地」の素材まで意識して選んでいますか? 実は、カーテンの素材は、見た目の雰囲気や手触りだけでなく、日々の使いやすさ、お手入れの手間、そして長持ちするかどうかまでを左右する、非常に重要な要素です。

「おしゃれだけど、シワになりやすい…」 「洗濯したら縮んでしまった…」

そんな後悔をしないために、この記事ではインテリアのプロが、代表的なカーテン生地である「化学繊維」と「天然繊維」それぞれの特徴から、お部屋の場所ごとにおすすめの素材まで、徹底的に解説します。

なぜカーテンはポリエステル製が多いの?まず知りたい「化学繊維」の強み

現在、市場に出回っているカーテンの多くはポリエステルなどの化学繊維で作られています。それには明確な理由があります。

化学繊維の王様「ポリエステル」

特徴を一言で: まさにカーテンのためにあるような「万能・優等生」素材。

メリット:

  • 形状安定性: 湿度による伸縮が少なく、シワになりにくい。洗濯しても縮みにくい。
  • 耐久性: 摩擦に強く、丈夫で長持ち。
  • 耐候性: 紫外線による劣化や変色がしにくい。
  • 機能加工のしやすさ: 遮光、防炎、遮熱といった様々な機能を付け加えやすい。
  • 結論: 美しい見た目を保ちやすく、お手入れが簡単で、機能性も豊富なため、現代のライフスタイルに最も適した素材として広く採用されています。

 

ウールのような風合い「アクリル」

特徴を一言で: 保温性が高く、ふっくらと柔らかい「ウールライク」な素材。

  • メリット: 軽くてシワになりにくい。発色が良く、美しい色合いを長く保つ。
  • デメリット: 素材の特性上、遮光などの機能性はポリエステルに劣る場合がある。

 

おしゃれな部屋の決め手!「天然繊維」の魅力と上手な付き合い方

化学繊維にはない、自然ならではの風合いや質感は、お部屋の雰囲気を格上げしてくれる大きな魅力です。ただし、付き合っていく上でのポイントも知っておきましょう。

ナチュラルスタイルの王様「麻(リネン)」

特徴を一言で: さらりとした清涼感と、使い込むほどに増す「くったりとした風合い」が魅力。

  • メリット: 通気性・吸湿性に優れる。静電気が起きにくく、ホコリが付きにくい。
  • デメリット(上手な付き合い方):
  • シワになりやすい(→そのシワ感も“味”として楽しむ)。
  • 紫外線に弱く、年月と共に生地が弱くなることがある(→裏地付きを選ぶのがおすすめ)。
  • 洗濯で縮みやすい(→ドライクリーニングが推奨)。

 

優しくカジュアルな風合い「綿(コットン)」

特徴を一言で: Tシャツのように肌になじむ「柔らかく、優しい手触り」が特徴。

  • メリット: 通気性が良く、静電気も起きにくい。プリント柄の発色が良い。
  • デメリット(上手な付き合い方):
  • シワになりやすく、洗濯で縮むことがある。
  • 湿気を含むとカビが発生しやすい場合がある。

 

【比較表】ポリエステル vs 天然繊維 あなたに合うのカーテンはどっち?

あなたのライフスタイルや価値観に合わせて、最適な素材を見つけましょう。

項目 ポリエステル 天然繊維(麻・綿)
見た目の風合い 多彩(つるつる、マット等) ナチュラル、素朴、上質
お手入れ (洗濯機OK、乾きやすい) (要洗濯表示確認、縮み・シワ注意)
耐久性・耐候性 (紫外線に強く丈夫) (日に焼けやすく、繊細)
機能性 (遮光・防炎など付けやすい) (素材自体の機能性は低い)
価格帯 比較的安価〜 比較的高価

【こんな人におすすめ!】

ポリエステル: 手軽にお手入れしたい方、機能性を重視する方、小さなお子様やペットがいるご家庭。

天然繊維: インテリアの質感を最優先したい方、経年変化を楽しみたい方、素材の風合いにこだわりたい方。

 

さらに一歩!知っておきたいカーテンの「織り方」と「加工」の世界

同じ素材でも、織り方や加工で見た目や機能は大きく変わります。

  • ジャカード織: 複雑な模様を生地に直接織り込んだもの。プリントにはない立体感と高級感が生まれる。
  • プリント: 無地の生地にデザインを印刷したもの。多色使いの鮮やかなデザインや、繊細な柄の表現が可能。
  • ボイル / オーガンジー: 主にレースカーテンで使われる織り方の名称。ボイルは柔らかく、オーガンジーはハリと光沢があるのが特徴。
  • 形状記憶加工: カーテンのヒダ(ウェーブ)を美しく保つための加工。お手入れ後もきれいな形が持続する。

場所別・おすすめの生地選び

お部屋の用途によって、最適な生地は異なります。

  • リビング: お客様の目にも触れる家の顔。デザイン性を重視し、天然繊維ジャカード織のポリエステルなどで質感を大切に。
  • 寝室: 快適な睡眠環境が第一。遮光や遮熱機能が付けやすい、高機能なポリエステルがおすすめ。
  • 子供部屋: 汚れることを前提に、とにかくウォッシャブル機能付きのポリエステル一択。
  • 和室: 畳や障子との調和を考え、麻や綿などの天然繊維、もしくは和紙のような風合いのポリエステルがよく合います。

最高の生地は「あなたの暮らしにフィットする」生地

カーテンの生地に「絶対にこれが良い」という正解はありません。 「お手入れのしやすさ」と「見た目の美しさ」、あなたがどちらをより大切にしたいか、というライフスタイルに合わせて選ぶことが、最高の生地と出会うための秘訣です。

  • 機能性と手軽さなら「ポリエステル」
  • 風合いとデザイン性なら「天然繊維」

この大きな違いを理解した上で、ぜひお店で実際の生地サンプルに触れてみてください。その手触りや光に透かした時の表情が、あなたの暮らしに最もフィットする一枚を教えてくれるはずです。

 

 

和田 千鶴子(イラスト)

🖋️ 和田 千鶴子(プランナー・カーテンアドバイザー)

商品を売るだけの販売ではなく、常にお客様の御要望に寄り添いながら御提案をさせて頂くことを心かけています。
「お客様の笑顔」のために頑張ります!
一押しのカーテン:いちご泥棒

関連記事

カーテンコンシェルジュがご案内いたします。

インテリアアドバイザーが
カーテンのご相談を親身になってお聞きします。

ご来店の際に「図面」と「イメージ写真」をお持ちいただくとスムーズです。
事前予約OK 無料カーテンレンタルOK